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第24回夏季デフリンピック競技大会の出場辞退について(おしらせ)

更新日:2022/05/11

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第24回夏季デフリンピック競技大会の出場辞退について(おしらせ)

 現在、ブラジル カシアス・ド・スルで開催されている「第24回夏季デフリンピック競技大会(以下「本大会」という。)」において、新型コロナウイルス感染症の陽性者が多数認められました。
 当協会「ろう者サッカー女子日本代表選手団(以下「当協会選手団」という。)」においては、入国直後となる5月2日に1名の発熱が認められたことにより、協会内部の定めにもとづき危機管理委員会を発足後、緊急ミーティングを実施し、情報収集と協議のうえ現状を初期段階とされる「危機管理レベル1」と定め、状況を注視することと致しましたが、その後に発熱者の検査結果は「陽性」となり、次いでその他2名の発熱が認められ、全日本ろうあ連盟が率いるデフリンピック日本選手団(以下「日本選手団」という。)に帯同する日本医師団からの「当協会選手団内部におけるクラスター発生の可能性」との見解が示されたため、危機管理委員会における協議のうえ急遽、当協会選手団のうち3名(陽性2名、発熱1名)を除く全員に対してPCR検査を実施した結果、選手及びスタッフ全ての「陰性」を確認することができたため、日本選手団本部及び日本医師団との協議のうえ、予定通りに翌日3日の本大会第一試合となるケニアとの一戦に挑むこととなりました。

 その後も危機管理委員会において現地での状況及び関係情報の収集、そしてそれらにもとづく定期的な協議を繰り返し重ね、二戦目となるポーランド、三戦目となるアメリカと日程を進めるなかで、日本選手団内部及び他国からも多数の発熱者及び陽性者が確認された状況等を鑑み、日本選手団本部の招集により実施された全競技団体を対象とした緊急ミーティングにおいて、日本医師団の専門的見解も含め「全競技の棄権」が提案されたこともふまえ、危機管理委員会及び当協会本部としては当協会選手団を安全に、無事に日本へ帰国させることを最優先事項と定め、本日予定していたブラジル戦を含む本大会残りの全日程を辞退することと決定致しました。

 これまで多くのご支援とご協力をいただきました日本国内におけるすべての方々からの期待やお気持ち、そして何より、これまで長期にわたり本大会へ向けて日々取り組んできた選手及びスタッフを想うと大変心苦しく、言葉では言い表せられないほどに残念であります。

 国際的なウイルス災害となる新型コロナウイルス感染症が現在、日本選手団内外において発生しているなかで、その国際的な有事において国を代表する立場として求められる社会的責任を果たすときはまさに今であるとし、当協会選手団は本大会全日程を辞退し、16日に日本への帰国に向け出発することをここに決定致します。関係各位におかれましては、本決定についてご理解とご協力をいただきますよう心よりお願いを申し上げます。

一般社団法人日本ろう者サッカー協会
ろう者サッカー女子日本代表選手団
代表理事/選手団長 野呂 啓

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