更新日:2023/01/01
謹んで新春の祝詞を申し上げます。平素は当協会事業に対しご理解とご協力を賜り厚くお礼を申し上げます。
昨年は、新型コロナウイルス感染症の影響が続くなか、当協会は事業運営を継続し、強化事業、育成事業、普及事業を予定通り無事に締めくくることができました。これもひとえにみなさまからのご理解とご協力があってこそと、心から感謝しております。
強化事業としては、昨年5月にブラジルのカシアス・ド・スルにて開催された第24回夏季デフリンピックへ女子サッカー日本代表選手団を派遣し、三位決定戦を残して棄権するという残念な結果となり、また11月のアジアろう者サッカー選手権大会は延期するという結果となりましたが、こうした事態に挫けることなく、次の国際大会に向け協会組織一丸となって準備を進めているところです。
育成事業としては、広くこどもから大人まで、そしてエンジョイからアスリートまで、フットボールを通じて楽しみながら学び、育むことを目的として「ナショナルトレーニングカテゴリー(National Training Category)」を新設し、聴覚に障害のあるこどもの身体機能の発達、社会性の育みのほか、ろう者サッカー及びろう者フットサル日本代表を目指す選手の技術のみならず、人間性や社会性を育める環境を提供するため、地域行政や民間企業、個人や各種団体と包括的な地域連携体制を構築することを目標に、昨年7月には東海地区、12月には近畿地区においてJDFA-NTC地区キャンプを開催し、それぞれ盛況のうちに執り行うことができました。本事業については今後益々重要な事業となりますので、引き続き力を入れて取り組んでいるところです。
またそのほか、昨年10月に宮城県東松島市行政と当協会歴史上初となる「行政連携協定」を締結し、これまでのような「支援される団体」から「共に取り組む団体」として、東松島市の「健康都市の具現化」「SDGsの達成」「認知度の向上」に向け尽力させていただくとともに、我々の強化、普及、そして育成事業の発展に向け共に連携することを目標に準備を進めているところです。
今年2023年度は、ろう者サッカー及びろう者フットサルのアジアろう者サッカー選手権大会及び世界ろう者サッカー選手権大会が、それぞれ予定されております。
当協会は「つなぐ-CONNECT-」をテーマに掲げ、協会員、選手、スタッフ、そして協賛パートナーのみなさんをはじめ、地域行政や民間企業、個人や各種団体と包括的な地域連携体制を構築し、国内におけるろう者サッカー及びろう者フットサルに関わるすべての「ひと」にとってより良い環境づくりを目指し、組織一丸となって鋭意努力して参りますので、今後とも引き続きのご理解とご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
令和5年元旦
一般社団法人日本ろう者サッカー協会
代表理事 野呂 啓