更新日:2017/04/01
3月24日(土)、25日(日)に福岡県小郡市で松元卓巳選手、竹内裕樹選手が、サッカー教室、講演を行いました!
①3/24(金) のぞみいきいきアンビシャス広場主催:のぞみが丘小学校 デフサッカー教室
【講師:竹内裕樹選手 / 松元卓巳選手】
参加者:小学生20名、中学生サッカー部1年生(ボランティア)26名、中学生(ボランティア)6名、大人10名⇨合計62名
↑三国中学校からボランティアとして来てくださったサッカー部1年生へ、デフサッカー教室開始前の打ち合わせの様子
↑デフサッカー教室開始前、打ち合わせ後に準備が終わり、少し時間があったのでサッカー部とプチ交流をし、親睦を深めている様子
子どもたちが集まり、デフサッカー教室開始!
まずは体育館にて選手たちの自己紹介。
「デフリンピックって何?デフサッカーって何?」
子どもたちにクイズをしていきながら楽しくお話ししている様子
少しだけジェスチャーゲームを行い、簡単レベルからどんどん難しいレベルの答えを元に子どもたちが必死にジェスチャーで答えを教えようとしていました。
選手たちのお話しを真剣に聞きながら笑い声もあちこち聞こえ、賑やかでした。
いざ!!グラウンドへ!
松元選手、竹内選手のかけ声や指示を聞きながら走る子どもたち。ボランティアさんも参加型で子どもたちの中に混じってサポートしながら楽しんでくれていました。
↑デフサッカー教室では子どもたちも耳栓をして音のないサッカー体験
↑準備体操の時には、竹内選手の指でのカウントに合わせて子ども達全員が自動的に真似てやり始めたので、ひとりずつ何人か子どもを呼んで真ん中で選手と一緒にカウントしたり、子どもたちもとても嬉しそうにしていました。
中学生ボランティア・子どもたちだけでのゲームの後、最後は松元選手、竹内選手がそれぞれのチームに入って子どもたちとゲームではかなり盛り上がっていました。
ゲームの最後は子どもたちが松元選手、竹内選手の周りに集まり、質疑応答タイム!
「どうやったらサッカーがうまくなる?」などのたくさんの子どもたちからの質問に答えている様子。
のぞみが丘小学校デフサッカー教室に来てくれた子どもたちやボランティアさんたちと記念撮影!ハイ、チーズ!!
↑デフサッカー教室に来てくれた子どもたち、サポートをしてくれた中学校サッカー部のボランティアさんたちへ、感謝の気持ちを込めて握手してさようなら!
↑デフサッカー教室終了後には企画をしていただいた関係者や中学生などとの記念撮影サービスタイム!!
たくさんの方々が「撮ってくださーい」!!
それに対してニコニコと応えた松元選手と竹内選手。
撮ってもらった後はとても嬉しそうな顔をしていました。デフサッカー教室が終わってもファンサービスは大切ですね★みなさんいい笑顔!
デフサッカー教室がすべて終わり、子どもたちが帰った後もしっかりとサインを書くというファンサービスも欠かせない!!
彼ら選手たちは中学生ボランティアや中学サッカー部のなどサポートをしてくれた方々や、この企画に関わっていただいた関係者の方々へ感謝の気持ちをこめて、サッカー女子中学生のTシャツや色紙に何枚もサインを書いていました。
サインを書いてもらった方々はとっても嬉しそうなキラキラした顔をして帰って行きました。
デフサッカー、デフリンピックを応援してくれている方へのファンサービスもとっても大切ですね!
②3/24(金) 大崎集会所主催:ふれ愛手話講座 講演
【講師:竹内裕樹選手 / サポート:松元卓巳選手】
参加者:27名
↑デフリンピックやデフサッカー、サッカー人生のことを「伝えたい」という想いから、「伝える」をテーマに講演。
↑サポートとしてきていただいていた松元選手にもお話をしていただきました。
——– 講演に参加いただいた方々からのコメント〜(一部抜粋)————————————————-
・「とてもデフリンピックとデフサッカーのあゆみが分かってよかった。コミュニケーション=「アイコンタクト」目で見て行動するのは、耳の聞こえる人のサッカーも同じでした。けど、ただ聞こえないだけだけどすべて同じと分かりました。オリンピック、パラリンピック、デフリンピックがあることを初めて知りました。ぼくのゆめはサッカー選手です。日本で働けるように努力をします。もししょうらい耳が聞こえなくなったら二人の選手と同じたちばになってサッカーをしたいです。ぼくのポジションはハーフ(左)です。」
・「初めて知ったことが多くとてもよかったです。福祉の充実という点は日本にとって大きな課題であると感じました。自己負担をしながら、という事も含め大変努力されているところはとてもすごい事だと思います。応援させていただきます。ありがとうございました。」
・「デフリンピックの歴史が長いのに、今でもたった3%の人々にしか知られていない事、残念な事実をもっとまわりの方々にアピールをしなければならない時期なんだと感じられました。また、ひろき選手とたくみ選手のサッカーのあゆみを知ると本当にレベル高い環境にいる上で、まわりの方々にも知るべきなんだと思いました。応援します。素晴らしい内容を全国へ広げてください。」
・「デフリンピック・デフサッカーについて、くわしく学ぶ事ができました。資金面のお話を聞き、日本はやはり福祉面が弱いなあと感じました。軍事費ではなく、教育・福祉に力を入れるべきだと感じました。」
・「今日は初めて聞く話ばかりでとても勉強になりました。お二人のサッカーに対する強い気持ちに感動しました。がんばってください。」
・「今回デフリンピックについてとても勉強になりました。福祉の発展の必要性を感じました。7月の試合、全力でがんばってください。」
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③3/25(土) 小郡小アンビシャス広場主催:小郡小学校 デフサッカー教室
【講師:竹内裕樹選手】
参加者:小学生14名、中学生(ボランティア)3名、高校生(ボランティア)2名、大人6名の合計25名
↑最初に体育館に集まり、竹内選手からの自己紹介、「デフリンピック、デフサッカーって何?コミュニケーションはどうやって取るのかな?」について、少しだけ簡単に説明し、ジェスチャーゲームをやりました。
↑ボールを1対1で奪い合い、ゴールの前で、チームで手をつないでゴールを守る!!楽しそうな賑やかな声!
子どもたちも耳栓をして音のないサッカーを体験!!
竹内選手/「耳栓をしたままサッカーをしてどうだった?」
子どもたち/「難しい。聴こえない」「どこからボールが来るのかが分からない。」
竹内選手/「聞こえないから合図も声では分からないよね?じゃあどうやってコミュニケーションを取ってボールをもらうのかな?」
子どもたち/「うーん。手話!」
竹内選手/「そうだね。手話も大切だね。もうひとつあるよ。手で合図や身振りをして、僕たちはサッカーをしているんだよ。みんなも次のゲームでやってみて。」
子どもたち/「審判の声が聴こえないから旗を使っている!!旗でわかる」
竹内選手/「そうだね。僕たちは聴こえないから審判からの合図は旗を頼りにしているんだよ。だからコートのまわりにも審判の人以外に旗を持って教えてくれる人がいるんだよ。」
そのような会話をデフサッカー教室でゲームをしながら子どもたちに実際に体験してもらいました。そして、実際に楽しみながら、子どもたちにサムライブルーのようなサッカーと、デフサッカーの違いをしっかりと学んでいました。
↑最後のゲームでは、竹内選手も混じって子どもたちとゲームを楽しんでいました。
最後の最後に、子どもたちや企画関係者から「竹内選手のプレーを見たい!!」という要望に応えて、大人と竹内選手が2チームに分かれて本気60%の力を出してゲームをしていました。子どもたちは竹内選手を大きな声で声援し、竹内選手がゴールを決めると歓声がグラウンドに響き、とても盛り上がって小郡小学校でのデフサッカー教室の締めをしました。
↑小郡小学校デフサッカー教室最後に参加してくれた子どもたち、ボランティアさん、企画関係者の方々と記念撮影☆
記念撮影の時に質疑応答および感想タイムでは、「楽しかった。」「デフサッカーは音が聞こえないから難しかったけど、面白かった。」などと子どもたちが言ってくれました。
なかには意外な質問を受けました。
竹内選手の隣にいた子ども/「竹内選手の日本代表のジャージのこれは何?(←ろう協会のロゴのこと)」
竹内選手/「これはタツノオトシゴだよ。知っていた?タツノオトシゴも耳がないんだよ。」
学校の先生/「あ〜なるほどね!!タツノオトシゴは龍と言われることがあるけど、龍には耳が実はないんだよ!!」
竹内選手/「そうそう!!龍も耳がないんだよ。だから龍と耳を合わせて聾(ろう)って言うんだよ〜!!」
みんな/(いっせいに)「あ〜!!!へえ〜!!!!!!!!!」
と驚き、その質問をしてくれた子どもにみんなが「すごい質問したね!!へえ!!なるほど〜!」と感心してしまうほど、意外な「タツノオトシゴ」に盛り上がってデフサッカー教室は終了となりました。
今回のサッカー教室や講演に関して、福岡県小郡市役所Facebookにも掲載していただきました!
https://www.facebook.com/OgoriCity/
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↓松元卓巳選手からのコメント
今回、縁があり福岡県の小郡市のご協力で竹内選手と共にデフサッカー教室とデフサッカー講演会を行うことができました。小郡市からのデフサッカーに対する熱意が伝わり、とても嬉しい機会でした。おかげで声が枯れるほどサッカー教室は楽しくさせていただきました!夜は大人に向けての講演会のサポートでした。竹内選手にとっては初めてということもあり終始緊張されてました。上手くサポート出来たかわかりませんが、僕らの気持ちが少しでも伝わればなと思います。また、貴重な経験をさせて頂き感謝です。
今回ご協力頂きました、小郡市のスタッフ、ボランティアの方々には大変感謝しております。ありがとうございました。また、機会があればさせていただきたいなと思いました。
↓竹内裕樹選手からのコメント
今回、僕の知り合い(彼女)のつながりで福岡県小郡市のご協力をいただき、松元選手と一緒にデフサッカー教室および講演を3つ行うことができました。「今年はデフリンピックイヤーだから、この機にたくさんの人々にデフリンピック・デフサッカーを知ってもらいたいね。企画をしよう。」と声をかけていただいたことがきっかけとなり、たくさんの小郡市の関係者が動いてくださいました。今回は春休みや卒業シーズンの時期ということもあり、春休みの企画として子どもたちに声をかけてくださったそうですが、思いの外たくさんの子どもたちやボランティアさんが集まってくれ、この2日間で約114名がこの企画に参加してくれました。福岡県小郡市のみなさんのデフサッカーに対する熱い想いがとても伝わり、僕たちも今年のデフリンピックでメダルを持ち帰ってこれるようにもっと頑張らなければ!!と励まされ、嬉しかったです。
また、僕はデフサッカー日本代表候補としてデフサッカー教室を行いました。自分は健常の子供達へサッカーを教えることに慣れていますが、デフサッカー教室として指導をしたのは初めてのことだったので、教え方に非常に悩みました。でも、全員でやって、デフサッカーを広めることができてとても良い経験となりました。
ただ、半分はできなかったところや対応ができなかったところ、つまり、自分のメニューの工夫に足りなかった部分もあり、大きな反省点もありました。この大きな反省点を生かして、次回にまた依頼があった際には子供達中心に全員で楽しめるようなデフサッカー教室を目指してまいりたいです。一人でも多く、デフサッカー教室が楽しかったと思っていただけるよう、努力を積み重ねて頑張ってまいりたいと思っております。
今回の企画にご協力頂きました、小郡市の関係者の皆さま、ボランティアの方々には大変感謝しております。また小郡市での企画の機会があれば、喜んでやらせていただきたいなと思いました。本当にありがとうございました。